So-net無料ブログ作成
検索選択

岩手のお客様

震災直前、私が毎年デザイン担当させてもらっている岩手のお客様から今年も記念品の注文が入った。繁忙期のため着手が遅れ、ようやくデザインを起せたのは震災後。もちろん連絡はつかず、

 私に出来ることといえばお客様の住所がぎりぎり津波が届かない場所であったことを確認すること、安否確認のページで名前を探すこと、ぐらいだった。

 お亡くなりになったリストに名前がないので祈るような気持ちで日々をすごした。

 4月の最初の日、そのお客様からメールが入った。

震災後、その日まで不眠不休に近い状態で任務についていたため、連絡が遅れて申し訳ない、といったことを書き添えて・・・そのお客様の勤め先は消防署。

ほっとしたし、嬉しかったし、つらかった。お客さんのそれまでの三週間とこれからも続く激務と生活を思うと・・・注文された商品を取り消すこともなく、デザインも一発OKで、私の仕事は終わった。OKの連絡メールの最後にはこう書かれていた。

「来年も注文できるように頑張ります」

震災後、被災していない人であっても大多数がそうだと思うが、気を抜くと泣いてしまいそうになることが多くなった。私なんかが泣いてる場合じゃあない、と心を奮い立たせ日常を過ごす日々だ。でもそのメールを前に私はぼろぼろ泣いた。モニターに向かって泣いた。

来年のご注文も、心よりお待ちしております。

 

 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。